千里行脚の記

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著者が昭和二十二年四月二十九日、天長の嘉節をトして皇居前を出発、東海、近畿、四国、山陽、九州、山陰、北陸、関東の三十一都府県の全行程ことごとく徒歩を以てつぶさに跋歩し、終戦時割腹自刃せる大東塾十四烈士を始め大東塾関係物故同志約三十士の遺族を訪うてその霊前に額づき、且つ伊勢神宮を始め諸社、諸陵に祖国再建維新の熱祷を籠めた懸命稀有の旅行記である。戦後間もなく、国土荒廃し人心亦混乱沈滞帰趨するところを知らなかつた頃、黙々この祈行があつた。 本書こそは、蕉翁の『奥の細道』と共に不朽の生命をもち、必ずや一すぢの道を踏まんとする旅人たちの心の杖となるであらう。

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